ストーリー

創業から成功に至るまでの道のり。

Rishabh PoddarはPodRocketで、Advait RuiaとともにSuperTokensをopen-source authentication solutionとして立ち上げた背景を語っている。出典

セッション管理の記事から始まった

SuperTokensの出発点は、2019年に公開したsession managementに関する2本のブログ記事だった。

記事はviralになり、認証を「自分たちのサービスの中で制御したい」開発者との接点を生んだ。出典

Hacker Newsで検証する

2020年夏にY Combinatorへ参加し、同年12月にHacker Newsへローンチした。

公式の振り返りによれば、当時のYC企業の中でも特に成功した投稿の一つになり、定性的・定量的なvalidationを得た。出典

小さなチームで基盤を積む

2021年と2022年は、小規模チームでCoreとSDKを整えた。

GitHub starsは10Kを超え、OSSの配布が単なる無料版ではなく、開発者が製品を評価する入口になった。出典

OSSからCloudと企業利用へ

2023年には複雑な機能を追加する中でrevenueが伸び、大企業が顧客になった。

12月には追加のventure capitalも調達している。出典

現在はself-hosted OSSとmanaged Cloudを併走させ、MFA、enterprise login、migrationまで広げている。

最初の「認証を自分で管理したい」という要求を、導入・拡張・運用までつなげたことがSuperTokensの転換点だった。出典

独自分析

PMF (プロダクトマーケットフィット)

認証を自前実装する開発チームは、Auth0のような外部依存と、フルスクラッチの高い保守負担の間で選択を迫られる。

SuperTokensはOSS CoreとSDK、prebuilt UIを組み合わせ、15分程度でnativeな認証を組み込めると訴求する。出典

Self-hostedとmanaged serviceを同じ製品体系に置くことで、データ管理を重視する初期チームと、運用負荷を下げたい成長企業の両方に対応する。出典

参入障壁 (Moat)

認証フロー、複数言語SDK、Core、移行手順を組み合わせた実装知識が参入障壁になる。

OSSゆえコードは複製できても、recipeとドキュメント、運用の信頼を同時に積むには時間がかかる。出典

ネットワーク効果

ネットワーク効果は弱い。

認証は利用者同士の相互作用より、導入企業の信頼とSDKの利用体験が重要だからだ。

一方、GitHub contributorsとrecipeの蓄積には限定的なエコシステム効果がある。出典

ターゲット

自社のbackendとユーザーデータを管理したいstartup、SaaS、開発者チームが中心。

AuthのUIとrecipeを素早く使いたい一方、外部IdPへの完全依存を避けたい企業に向く。出典

成功要因

Session managementの記事を起点に、Hacker NewsとGitHubで開発者へ直接届く導線を作った。出典

OSSのCore、SDK、prebuilt UIを分離し、導入の速さとカスタマイズ性を両立した。出典

失敗・課題

認証は脆弱性や規制対応の影響が大きく、self-hostedではデプロイ、秘密情報、アップグレードを利用者が担う必要がある。出典

Cloudの従量課金はMAU増加に応じてコストが伸び、OSSだけで完結しない企業には運用設計が残る。出典

グロース戦略

初期はsession managementの技術コンテンツとHacker Newsで開発者の課題に接触し、OSSとGitHubで導入障壁を下げた。出典

その後、MFA、enterprise login、migration、managed serviceへ広げ、self-hostedで始めたチームを有料Cloudへ移行できる構造にした。出典

主要チャネル: content, github, hackerNews, yc, community

学べること

OSSを無料の機能配布で終わらせず、Core、SDK、UI、Cloud、移行支援を一体にすると、導入の速さとcontrolを両立できる。

技術コンテンツを先に置き、開発者が困っている瞬間にプロダクトへ接続する設計も再現性がある。出典

日本で展開するなら

日本では個人情報を自社環境に置きたい企業や、複数テナントを持つSaaSにself-hosted authの余地がある。

導入支援ではPostgreSQL、private network、既存IdPからのmigrationを日本語で説明し、security reviewを短くする必要がある。出典

主な競合

Timeline

創業から成功に至る道のり。転機ごとの収益・調達・バリュエーション (出典あり) も併記します。

  1. ローンチ出典

  2. セッション管理について書いた2本のブログ記事がviralになった。出典

  3. Y Combinatorに採択され、12月にHacker Newsへローンチした。出典

  4. 小規模チームで基盤を開発し、GitHub starsが10Kを超えた。出典

    • GitHub ★ 10,000
  5. 複雑な機能を構築する中でrevenueが伸び、大企業が顧客になった。12月に追加のventure capitalを調達した。出典

  6. チームとrevenueを拡大し、growth stageに向けて開発を進めた。出典

  7. 収益スナップショット出典

ポジショニング

分析で挙げた競合プロダクトとの相対位置を示しています。

self-hosted OSSのcontrolとmanaged serviceの利便性を併せ持つ認証基盤

参考リンク

関連プロダクト